SOF2015 ▶︎ インタビュー【Breathe Carolina】
 

最新アルバム『Savages』のリリースから早1年、現在はEDMシーンでも大きな活躍を見せるBreathe Carolinaがようやく来日。SCREAM OUT FESTにてヘッドライナーを務め、会場を絶景のダンスフロアへと染め上げてくれた。2013年には主要メンバーであったKyle Evenが脱退しファンを驚かせたが、4人編成となった現在、常に進化を続けシーンを席巻中だ。今回はそんなBreathe CarolinaのフロントマンDavid Schmittと、DJやキーボード、プログラミング、Baを務めるLuis Bonetにインタビューを実施。近年ますますクロスオーバーした活躍を見せるバンドの変遷から新曲「Anywhere But Home」について、さらに楽曲制作の裏側まで、盛りだくさんに語っていただいた。
Interview / Translation Leyna Miyakawa
Photo by Taka Konuma

 
 
 
——前回の来日時はshibuya THE GAMEにて開催されたSCREAM OUT PARTYに出演されていましたが、今回は SCREAM OUT FESTにて、ヘッドライナーを務めます。今の心境はいかがですか?
 
David Schmitt(以下David):日本は大好きな国だから、戻ってくることができて本当に嬉しいし、とても興奮しているよ!今回のSCREAM OUT FESTにはそれぞれ音楽性やスタイルが違うバンドが一同に集結しているけど、それってすごく良いことだと思うんだ。こんなに素晴らしいイベントのヘッドライナーをやらせてもらえるなんて、とても光栄だよ。
 
 
——Breathe Carolinaは現在、ロックシーンはもちろんEDMシーンでも成功を遂げています。様々なシーンをクロスオーバーすることの面白味とは、どんな部分でしょうか?
 
David:俺たちみたいなスタイルで活動していると、それぞれのシーンで出会う人が全然違ってくる。それがすごく面白く感じていてね。EDMのフェスに行けばそこで新しい友達ができるし、Attilaのようなロックバンドとも仲良くなることができた。EDMのイベントにも出ているけど、俺たちはVans Warped Tourみたいなルーツもあるから、あらゆる場所で色んな人に出会うことができるのは楽しいね。
 
Luis Bonet(以下Luis):それに、1つのジャンルの中に留まっている必要はないと思うんだ。好きなことを好きなようにやるべきだし、それに向けてひたすら努力を続けることが大事だと思うよ。
 
 
——仰る通りです。
 
David:「Savages」を作っているとき、ヘヴィな曲もポップソングも、自分たちがやりたいことは全部試した。それがとても楽しかったし、俺たち自身もジャンルに関してはあまりこだわっていなくてね。自分たちが作りたい曲がどんな内容になるか、それに尽きるんだよ。
 
 
——様々なジャンルのフェスやイベントにも出演されていますが、ファンのリアクションはいかがですか?
 
David:今のところ、結構いい感じだよ。ファンのみんなは、もしかしたら「彼らは変わってしまうんじゃないか」っていう不安もあったかもしれないけど、俺たち自身は常に100%の力を出し尽くしているし、それが結果に繋がっているんじゃないかな。
 
Luis:どんなジャンルのフェスに出演しても、オーディエンスのエナジーは変わらないんだ。それに自分たちのライヴセットも、最上級か、それ以上のものを出し尽くしている。どんなフェスでもライヴでも、その時が人生で一番の出来事になるように心がけているからね。
 
 
——そういった経験は、ソングライティングの面にも影響しているのでしょうか?
 
David:曲に関しては、以前より作りやすくなったと思う。たとえばEDMのテイストを持った曲だったら、今なら他のアーティストを招いて曲を作ることもできるようになったし、歌ってもらうこともできるわけだからね。こうしてクロスオーバーしていることで、バンドにとっての新たな世界が開いたんだ。
 
 
——6月8日にリリースとなった新曲 「Anywhere But Home」には、APEKが参加していますね。
 
David:この曲はBreathe Carolina史上、最もEDMサウンドを全面に押し出していて、USではEDM系のレーベルからリリースしているんだ。曲が出来上がったあとに気づいたんだけど、俺たちはVans Warped Tourといったロックシーンから出て来たバンドだから、いわばそこがホームなわけだよね。でも今は、EDMシーンへと足を踏み入れている。EDMのシーンは俺たちにとっても新しい世界なんだけど、どんどん新しいものを見たいし、体験していきたい。だから「Anywhere But Home」というタイトルの意味は、今現在の俺たちそのものを表していると感じたんだ。
 
 
——「Anywhere But Home」もそうですが、アルバム『Savages』以降はKyle Evenが脱退したこともあり、スクリーム・パートは抑えめになっています。その分、EDMの要素がグッと前に押し出されていますが、制作過程において変化などあったのでしょうか?
 
Luis:変化というよりは、ソングライターとして成長したんじゃないかな。制作過程ではジャンルの枠組みという概念が以前よりもさらに少なくなって、自分たちのやりたいことをすべて詰め込むことができた。その結果としてできあがったのが、「Savages」というアルバムなんだ。
 
David:その通り。メンバー・チェンジもあったけれど、最終的には、自分たちが行きたい方向へ突き進んでいったら、ああいうアルバムができたんだ。だから変化というよりは、自然な流れだったと思うよ。
 
 
——結果としてより煌びやかエレクトロサウンドへと進化を遂げていますが、制作の際、特に意識していることはありますか?
 
David:俺たち自身、曲を聴いていたら、どこかに連れて行ってくれるようなサウンドがすごく好きでね。だから曲を作る時は、その曲についていったらどんな景色を見ることができるのか、そこを意識しているかな。例えばスムースなエレクトロ・ナンバーだったら歌いだしたくなるな、とか、ギターがガンガンに鳴っているロックソングだったら、クレイジーに騒ぎたくなるな、とか、曲がもたらす感情を大事にしているんだよ。
 
Luis:曲を作り始めたら、そのまま流れに身を任せるんだ。
 
David:だから、曲のムードとヴァイヴが一番重要な要素と言えるね。
 
 
——確かにBreathe Carolinaの楽曲は、それぞれの曲にムードがあり、アップリフティングなヴァイヴを感じます。ライヴでのパフォーマンスでも大きく盛り上がる曲ばかりですが、特にプレイするのが好きな曲などありますか?
 
David:それぞれの曲に違ったエナジーがあるから、1つに絞るのは難しいね。でも挙げるとすれば、「Blackout」はみんなも知ってくれている曲だし、ライヴでやると盛り上がるからすごく好きなんだ。あとは「Collide」や「Savages」かな。曲と一緒に旅ができるような、ストーリー性がある曲だし、サビではみんなが爆発的に盛り上がってくれるからね。
 
 
——Breathe Carolinaは、ロックシーンにエレクトロムーヴメントを起こした立役者だと思います。あなた方はご自身のこれまでのキャリアについて、どう思われますか?
 
David:振り返ってみると、とても良いものだったと思うよ。俺たちはこのバンドをやって長いけど、今でも最初の頃と変わらない情熱がある。この7年間の間で世界のあらゆる国に行って、クレイジーなことをやりつくしてきたんだ。それってすごく幸せなことだよね。
 
 
——なるほど。特に印象的だった国はありますか?
 
David:それはね……日本だよ!あとは凄まじい盛り上がりを見せてくれたインドネシアかな。 自分たちの出身地であるUSでのショウも大好きなんだけど、US以外でどこが好きかと聞かれたら、この2つの国だね。
 
 
——ありがとうございます!新作への期待も高まっていると思いますが、次作に向けてのヴィジョンなどはあるのでしょうか?
 
Luis:うん!既に12曲できあがっていて、次にリリースする予定の曲も決まっているよ。
 
David:それぞれいつリリースするかのスケジュールを、今決めているところなんだ。この先もBreathe Carolinaの曲をたくさん聴けると思うから、楽しみにしててね!
Posted : 2015.06.15
SOF2015 ▶︎ インタビュー【Capture The Crown】


オーストラリア出身のメタルコアバンドCapture The CrownがSCREAM OUT FEST2015にて待望の来日を果たした。レーベルとの契約解消や度重なるメンバーチェンジなど、様々な状況を乗り越えてきた彼らだが、2015年度はAlesanaのツアーへの参戦や、自らのヘッドライニング・ツアーを本国オーストラリアで開催するなど、バンドとしての勢いは再び加速中だ。今回はライヴの直前、Vo.のJeffrey Wellfare、Gt.のKyle Devaney、Ba.のMaurice Morfawにインタビューを実施。メンバー全員が非常に親日家であり、日本へ来ることが何よりも嬉しかったという彼らに、バンドの変遷や心境の変化、今後の展望などを訊いた。
Interview / Translation Leyna Miyakawa
Photo by Taka Konuma

 
 
——Capture The Crownにとって今回が初来日となります。FacebookやInstagramにも来日に関する投稿を頻繁にアップされていましたが、今回来日が決まった時の心境をお教え頂けますか?
 
Jeffrey Wellfare(以下Jeffrey):すごく興奮したし、今もここにいるのが信じられない。まさか日本に来られるなんて思っていなかったし、日本のみんなは本当に暖かくて、優しいよね。最高の気分だよ。明日は観光ができるから、楽しみで仕方ないんだ。
 
Kyle Devaney(以下Kyle):このSCREAM OUT FESTに出演することを聞いたときはみんな驚いて、興奮して、クレイジーになったよ!
 
Maurice Morfaw(以下Maurice):こんなことが起こるなんて予想もしていなかったから、日本に来られると聞いた時は、泣きそうになったんだ(笑)。
 
 
——Capture The Crownは日本で非常に評価が高く、今回のSCREAM OUT FESTにはあなたがたの来日を待ち望んでいたファンが多く集まっています。
 
Jeffrey:俺たちが日本でそこまで受け入れてもらえているという事実が夢のようで、まだ信じられなくてね。今日その様子をこの目で見ることができるだろうから、ショウがとても楽しみなんだ。日本のみんながCapture The Crownを愛してくれていることに、すごく感謝しているよ。
 
 
——2015年初頭には、自国のオーストラリアで大規模なヘッドライニング・ツアー、Unwelcome Home Australian Tourを開催されましたね。
 
Maurice:「Unwelcome」という名のついている通り、と言っちゃ何だけど(笑)、もっと小規模な内容になると思っていた。でも蓋を明けてみたら、俺たちの予想を遥かに上回る盛り上がりを見せてくれてね。はじめはどうなるかと思ったけど、結果としてすごく良いツアーになったんだ。
 
Jeffrey:このツアーは、色々と直前で決まったことも多かった。ブッキングからスタートまであまり時間もなくて、あれよあれよと言う間にツアーが始まったから、何かを悩むような余裕も無かったんだ。でも結果としてたくさんの人が集まってくれて、楽しんでくれたから、やってよかったと思っているよ。長い時間ドライヴして、旅をして、友達や家族と過ごしたりもできたしね。
 
 
——Capture The Crownは日本において、Alesanaとレーベルメイトです。先日彼らのツアー、The Confession Tourにも参加されていましたが、ツアーはいかがでしたか?
 
Maurice:(苦笑)実はね、このツアーは色々と大変で……。
 
 
——そうだったんですか……?
 
Maurice:うん。ツアー中、何度も移動車のトラブルがあったんだ。頻度で言ったら、2〜3日に1度は必ず何かしらの故障があった。その修理費用もすごく高くついてしまって、その度にくじけそうになった。
 
Kyle:トラブルが起こるたびに、バンドもピリピリしちゃってね。故障のせいで、キャンセルしなきゃいけなかったショウもあったし……。
 
Maurice:でもAlesanaのメンバーは理解を示してくれて、こんな状況にいる俺たちに協力してくれたし、できる限りのサポートをしてくれた。彼らのおかげで楽しい時間を過ごすことができたよ。
 
Jeffrey:人と出会うことができたり、新しい場所に行くことができたのは良かったけど、移動中のトラブルは本当に辛かった。結局車はエンジンが動かなくなってしまって、最後の4公演では車を借りて移動していたんだ。
 
 
——大変でしたね……。
 
Jeffrey:でも、そんな状況でもよくやったと思うよ(笑)!
 
 
——そう思います。ツアーもそうですが、Capture The Crownはここ1年の間には大きなメンバーチェンジもあり、タフな状況を乗り越えてきましたね。
 
Jeffrey:そうだね。でもバンドとしての状況は、今はだいぶ良くなったと思うよ。メンバー同士の仲も良いし、色んな土地に行くことができているからね。一時はマネージメントもなくなってしまってかなり大変だったし、バンドとしてネガティヴな時期もあった。でも今はポジティヴな方向に向いているし、俺自身、幸せな環境に身を置くことができているよ。
 
Kyle:俺やMauriceもみんな、このバンドに入る前から仲の良い友達だったんだ。昔からお互いを知っているから、安心感もあるし、すごくやりやすいんだよ。
 
 
——数年前にはSumerian Recordsとの契約を解消し、現在はArtery Recordingsに所属しています。ここでもバンドの環境は大きく変わったと思いますが、いかがですか。
 
Jeffery:レーベルに関しては、そこまで大きな影響を感じていないんだ。もちろんこのゴタゴタは、当時はすごくストレスフルではあった。たぶん俺たちがやっていたことが、Sumerian Recordsの中では上手く運ばなくて、契約解消という結果になってしまったんだと思う。でもだからと言って、レーベルと争ったりしたわけではないよ。Sumerianの人たちとは今でも友達だし、仲がいいんだよ。これはビジネスなわけだから、こういう形になることもある。でも今、Artery Recordingsや、日本ではTRIPLE VISION entertainmentのサポートを受けられていることに、すごく感謝しているよ。みんなとても理解を示してくれるし、協力的で、いい人しかいないからね。
 
 
——様々な事態を乗り越えたことで、ご自身の中で音楽やバンドに対する見方、感じ方に変化などありましたか?
 
Jeffrey:うん。このメンバーで作る音も、前より良いものができていると思うし、ライヴはどんどんタイトになってきている。すべての要素において快適な環境になってきていると思う。メンタル面でも、常に前向きでいられているよ。
 
 
—— Capture The Crownは本国オーストリアはもちろんUSやUK、ヨーロッパ、そしてここ日本にも大きなファンベースがあります。今後はどの国にフォーカスを置き、活動をしていく予定なのでしょうか。
 
Jeffrey:全部だね。USには大きなシーンが確立されているから、コンスタントにツアーを行うことができる。だからUSでの活動を基軸にしつつ、もっと色んな国でツアーをやってみたいと思っているんだ。
 
Kyle:特に今年はUSだけでなく、まだ行ったことのない、新しい土地でショウを行うことにフォーカスしているよ。
 
 
——具体的に、どの国でショウをやりたい、というヴィジョンなどあるのでしょうか。
 
Kyle:色々あるんだけど、今はとにかく日本にいられることが本当に嬉しくてね。興奮しすぎて、考えられないんだ。(笑)
 
 
——それは嬉しいです。
 
Jeffrey:TRIPLE VISION entertainmentには、何度お礼を言っても足りないくらい感謝している。また絶対に戻ってきたいと思ってるよ。みんな、頼むからまたCapture The Crownを日本に呼んでほしいな(笑)!
 
 
——日本のファンも、Capture The Crownがまたショウを行ってくれることを心待ちにしています。では最後に、バンドとしての今後の展望などお聞かせいただけますか。
 
Jeffrey:面白いことについ先日、バンドの未来にについて、長い時間話し合ったばかりなんだ。
 
Kyle:ミュージシャンとして成長していくことだったり、バンドとしての可能性を広げていくことだったりね。
 
Jeffrey:アルバムを数枚出して、2年後にどこかへ消えてしまうようなバンドにはなりたくない。20年〜30年先もバンドを続けていくことが目標、と言えるけど、それって今自分たちがやっていることが、その結果に繋がっていくわけだよね。だから今現在やっていることに集中して、キャリアや経験を積み重ねていきたいと思っているよ。


インタビュー:Leyna
 
Posted : 2015.06.15
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